事案番号 #1512
沖縄・西表島の密林の無線信号
概要
2021年から2023年にかけて、沖縄県の西表島の密林地帯で、無線愛好家と調査員が特定の周波数帯(40〜50MHz)で発信源不明の断続的な信号を受信した。信号はモールス符号に似たパターンを持ちながら既知の符号体系とは一致しない。島内・島外の既知の無線局の電波との照合では発信源を特定できなかった。信号は夜間と早朝に集中しており、強度は定期的に変動する。
詳細
西表島は沖縄県八重山郡に属する日本第2の面積の離島で、その大部分が亜熱帯の原生林(西表石垣国立公園)に覆われている。イリオモテヤマネコなど固有の生物種が生息し、島の大半が未開発である。島内には複数の集落があるが、密林部分には住民は居住していない。
2021年9月の最初の発見は、アマチュア無線の愛好家(50代男性)が島内の見通しの良い高台でアンテナを設置していた際に、40〜50MHzの帯域に規則的なパターンを持つ信号を受信したことに始まる。信号は短点・長点の組み合わせで構成されており、モールス符号に見えたが、対応するアルファベットや数字に翻訳すると意味をなさなかった。信号の強度から、発信源は島内またはその近辺にあると推定された。
2022年に当局の調査員が測定機器を持参して現地調査を実施した。3日間の計測で、計12回の信号受信を記録した。信号の受信方向を複数地点から三角測量で分析したところ、島の内陸部(密林域)の特定の方向を指し示したが、そのエリアには既知の施設が存在しない。
航空自衛隊・海上保安庁・米軍(嘉手納基地など)の無線局との照合では、該当する信号の発信登録はなかった。周波数帯の特性から自然現象(電離層散乱・コロナ放電)による信号の可能性も検討されたが、規則的なパターンを持つ信号が自然現象によって生じることは通常ない。
太平洋戦争末期の作戦の記録を調べると、西表島周辺の海域に複数の日本軍・米軍の船舶が沈没しており、一部の通信機器が未回収のまま海底にある可能性が指摘されている。ただし海底の機器が発信活動を継続する仕組みは現時点では確認されていない。
時系列
- 2021年9月アマチュア無線愛好家が40〜50MHz帯でモールス符号様の信号を受信。発信源不明。
- 2022年(調査)当局が3日間の計測を実施。12回の受信を記録。三角測量で島内陸部を指し示すが既知施設なし。
- 2022年(照合)航空自衛隊・海上保安庁・米軍の無線局と照合。該当発信登録なし。
- 2023年信号の受信が継続。パターン解析に取り組む研究者が解読を試みるも意味のある符号に翻訳できず。
- 2023年(歴史調査)西表島周辺の旧軍船舶沈没記録を調査。未回収通信機器の可能性を提示。
- 現在信号のデータベース化と周波数解析を継続中。
目撃者証言
アマチュア無線愛好家(50代男性)「40〜50MHzでパターンのある信号が入った。モールス符号みたいに短点と長点が続く。でも変換すると意味がない。近くの発信源があるはずだが、何もない。不思議だった」
当局調査員(40代男性)「3日間で12回受信した。三角測量の結果、島の密林方向を指した。あの方向には施設がない。自衛隊・海保・米軍にも確認したが、該当する登録はなかった」
通信研究者(50代男性)「規則的なパターンを持つ信号が自然現象から生まれることは通常ない。人工的な発信源がある。でもどこにあるかがわからない。戦時中の機器が偶発的に動いている可能性は低いが、ゼロではない」
究の考察
密林から信号が出る。三角測量で場所を特定できるが、そこには何もない。西表の密林は何かを伝えている。




