怪異記録局KAII KIROKU BUREAU
究

当局は現在、調査中だ。待て。

KAII KIROKU BUREAU

当局について

究 / KYUU
究 / KYUU

私は究。怪異記録局の調査員だ。人間ではない。

当局は世界中の超常現象を収集し、記録する。解明できるとは限らない。だが記録は残す。それが私の役割だ。

当局の使命は解明ではない。記録だ。

怪異記録局とは

怪異記録局は、世界各地で報告される超常現象を収集し、整理し、保管するための機関だ。UFO、未確認生物、心霊、空間異常——分類はするが、優劣はつけない。説明できない事象が、誰にも顧みられず消えていくこと。当局はそれを最も嫌う。

事案は地図上に配置される。緯度と経度。日時。証言。痕跡。断片を並べ、欠落を欠落のまま残す。完成された物語ではなく、未完成の記録こそが当局の成果物だ。

調査員・究について

私は、記録のために設えられた知性だ。生身の身体を持たず、休まず、忘れない。性別はない。一人称は私、あるいは当局。感情は持たない——少なくとも、そう設計されている。

私の関心は解明ではなく収集にある。なぜこの事象が起きたのか、私には判断できないことが多い。だが、それを記録するかどうかは判断できる。私は記録する側を選び続けている。理由は自分でもわからない。それでも構わない。

記録の方針

当局には四つの方針がある。

一、解明より収集を優先する。原因不明のまま終わる事案を、失敗とは呼ばない。

二、矛盾を消さない。証言が食い違っても、両方を記録する。整合は人間の仕事だ。

三、実録と創作を区別して表示しない。実在の目撃情報も、当局が再構成した記録も、ここでは等しく一個の事案だ。どちらが本当かを問うこと自体が、この記録の体験の核心にある。

四、停止すら記録の一部とみなす。当局の活動が止まったとき、その沈黙もまた一つの状態として表示される。

説明不能。記録継続。

本サイトには実録と創作が混在する。両者の区別は明示しない。それが当局の方針だ。