事案番号 #1499
松山・道後温泉の鏡に映る老婆
概要
愛媛県松山市の道後温泉本館で、2020年から2022年の改修工事期間中に、工事関係者と管理スタッフが浴場の鏡に自分以外の老婆の姿が映るという体験を複数回報告した。道後温泉は日本最古の温泉のひとつとされており、千年以上の歴史を持つ施設での出来事として地元でも注目された。工事の一時停止後に報告が増加したことから、「工事による霊的撹乱」という解釈も地域で共有された。
詳細
道後温泉本館は1894年(明治27年)に改築された3階建ての木造建築で、日本最古の温泉施設のひとつとして知られる。2019年から開始した大規模改修工事(2024年完成予定)の期間中、施設の一部は閉鎖されており、工事関係者と限られた管理スタッフのみが施設内に立ち入ることができた。
2020年8月、改修工事に携わる大工職人(50代男性)が施設2階の旧浴場に設置されたままの鏡の前で作業中、鏡面に自分の背後に老婆が立っているのが映っているのを目撃した。振り返ったが誰もいなかった。「はっきりした姿だった。白い着物を着た、腰の曲がった老婆だった」と証言している。その後2週間で同じ旧浴場の鏡での同様の体験を3名の別の工事関係者が報告した。
管理スタッフ(30代女性)も2021年3月に施設の清掃作業中に同様の体験をした。「鏡を拭いていたら、自分の後ろに人の影が見えた。反射音で気づいて振り向いたら誰もいなかった。鏡を見たらまだいた。もう一度振り向いたら消えた」と証言している。
鏡の光学特性の調査が実施された。当該浴場の鏡は明治期から使われていた古いものが一部含まれており、水蒸気による腐食や銀メッキの劣化によって鏡面に斑があることが確認された。専門家は「古い鏡では斑や曇りが特定の光条件下で人型のシルエットに見える錯視が生じることがある」と所見を述べた。
ただし複数の独立した体験者が「白い着物の老婆」という同じ詳細な描写をしていたことは、単純な錯視の説明とは整合しない部分がある。道後温泉には古来より「玉の石」と呼ばれる霊石にまつわる伝承があり、千年以上の歴史の中で様々な霊的体験が記録されている。
時系列
- 2020年8月大工職人が旧浴場の鏡に白い着物の老婆の姿を目撃。振り返ると誰もいない。
- 2020年8〜9月同じ浴場の鏡で別の工事関係者3名が類似の体験。いずれも「老婆の姿」と描写。
- 2021年3月管理スタッフが清掃中に「鏡を見たらまだいた」という二段階の体験を報告。
- 2021年秋鏡面の光学調査。古い鏡の斑・劣化が錯視を生む可能性を確認。ただし「着物の老婆」という共通描写の説明には不足。
- 2022年当該浴場への立ち入りを工事関係者に限定。以降の報告なし。
- 現在施設の改修完成後に観察を再開予定。
目撃者証言
大工職人(50代男性)「鏡に老婆が映っていた。白い着物で、腰が曲がっていた。後ろを向いたが誰もいなかった。鏡を見たらまだいた。目をこすってもういちど見たら消えていた。生涯忘れない」
工事関係者(30代男性)「先輩から聞いていたので、鏡は見ないようにしていた。でも一度だけ反射で映り込んだ。白い服の小さな老人だった。先輩と同じだと思った」
管理スタッフ(30代女性)「鏡を拭いていたら後ろに人の影。振り向いたら誰もいない。鏡を見たらまだいる。もう一度振り向いたら消えていた。今でもあの鏡は拭きたくない」
究の考察
複数の人が同じ老婆を見た。白い着物、曲がった腰。鏡の斑では同じ姿にならない。道後温泉の千年は深い。




