事案番号 #1515
福島・磐梯山の爆裂火口跡の影
概要
2022年から2023年にかけて、福島県の磐梯山(1816m)の北壁(1888年の大爆発で生じた爆裂火口跡)で、ハイカーと地元ガイドから「磐梯山が人を呼ぶ」という体験の報告が断続的に寄せられた。具体的には、北壁の崖上付近に立った際に「縁から飛び降りたいという衝動」を複数人が独立して体験した事案である。磁場の変動・地形的な圧力感覚・超低周波音(インフラサウンド)が原因として検討されている。
詳細
磐梯山の北壁は1888年(明治21年)の水蒸気爆発によって形成された険しい崖地形であり、現在も続く火山活動の痕跡が見られる。火山性ガスの噴出が局所的に観測されており、北壁へのアクセスは危険区域指定で制限されている。
2022年7月の最初の記録は、ガイド付きのトレッキングツアーに参加した30代男性からのものだった。北壁の展望ポイント付近で突然「崖を飛び降りたい」という強い衝動を感じた。衝動は10〜15秒間続いた後に急に消え、男性は何が起きたかわからず困惑したという。ガイドに話すと「同じ場所で同じことを言う人が年に数回いる」と告げられた。
2022年〜2023年に同様の体験報告が計5件寄せられた。いずれも北壁の特定のポイント(直径20〜30メートルのエリア)で発生しており、衝動の持続時間は5〜30秒だった。報告者は全員「その後の記憶はあり、本当に飛び降りようとはしなかった」と述べているが、衝動の突発的な出現に強いショックを受けたと述べている。
火山の研究者が当該地点を調査したところ、地面からの二酸化炭素・硫化水素の局所的な高濃度放出が確認された。これらのガスは無色無臭で、短時間の吸入によって判断力の低下や感覚の変容を生じさせることがある。また、火山地帯に特有のインフラサウンド(超低周波音)が人間の不安・恐怖・方向感覚の変容を引き起こすことが知られており、当該地点での超低周波音の測定も行われた。
現在、当該地点には立入制限の強化と警告標識の設置が実施されており、当局はガス濃度・超低周波音と報告件数の相関を継続的に記録している。
時系列
- 2022年7月北壁展望ポイントで男性が「飛び降りたい衝動」を体験。ガイドが「年に数回同じ訴えがある」と確認。
- 2022年〜2023年同地点で計5件の同種報告。いずれも同じエリア(直径20〜30m)に集中。
- 2022年(調査)火山研究者が当該地点でCO₂・H₂Sの局所高濃度放出を確認。
- 2023年インフラサウンド(超低周波音)を測定。当該地点での数値が周辺より高い傾向を確認。
- 2023年以降立入制限強化と警告標識を設置。ガス濃度・超低周波音と報告件数の相関記録を継続。
- 現在継続的なモニタリング中。安全管理上の調査も並行実施。
目撃者証言
トレッキングツアー参加者(30代男性)「突然、崖から飛び降りたいという気持ちになった。自分でもびっくりした。10〜15秒で消えた。あの衝動はどこから来たのかわからない。今も思い出すと怖い」
トレッキングガイド(40代男性)「あの場所で同じことを言うお客さんが年に何人かいる。なぜかはわからなかった。火山ガスの影響があるかもしれないと専門家に言われて、そうかもしれないと思った」
火山研究者(50代男性)「CO₂とH₂Sの局所放出を確認した。これらは判断力に影響する。インフラサウンドも高い。これらが組み合わさって、衝動的な感覚を生じさせた可能性は十分ある」
究の考察
特定のポイントで、飛び降りたい衝動が出る。火山ガスと超低周波音が組み合わさっている。磐梯山は人を引く。




