事案番号 #1492
津軽海峡の航行中に消えた漁船
概要
2018年11月、北海道函館市の漁師が津軽海峡を航行中に、前方100〜200メートルを航行していた小型漁船が視界内で突然消えるという体験を報告した。天候は晴れで視界良好であり、海峡の海上保安部に通報したが、該当する船舶は確認されなかった。翌日の捜索でも該当船舶は見つからず、当日の他の航行記録にも一致する船舶は記録されていない。津軽海峡では過去にも同様の「消える船」の報告が散発的に存在する。
詳細
津軽海峡は北海道と本州を隔てる海峡であり、国際航路としても重要な水道である。2018年11月14日の深夜、函館を出港してベーリング海方面の漁場へ向かう途中の漁師(60代男性)が、前方を同方向に航行していた白い船体の小型漁船を目撃した。船体には赤いラインが入っており、右舷灯と左舷灯が正常に点灯していた。距離は100〜200メートルと推定され、視認できる程度の船体サイズだった。
男性が自船の速度を上げて追いつこうとしたとき、船は突然消えた。「霧に包まれたわけでも、急に転舵したわけでもない。前にいた船が、見ている間に消えた」と証言している。男性はすぐに海上保安部に通報し、巡視船が付近を捜索したが、該当する船舶は確認されなかった。当日の海峡を航行した船舶のAIS記録(船舶自動識別装置)を確認したところ、目撃時刻・位置に一致する小型漁船の記録は存在しなかった。
AIS未搭載の小型漁船の場合、法律上装備義務がない場合があり、記録に残らないことがある。しかし目撃された船のサイズとデザイン(赤ラインが入った白い船体)について、当日の津軽海峡周辺の漁港に問い合わせたところ、該当する船の入出港記録がなかった。
津軽海峡では漁師の間で「消える船」「幽霊船」の話が古くから伝わっており、当局のデータベースには過去10年で3件の類似報告が収録されている。海峡特有の波浪・海霧・蜃気楼の光学条件が目の錯覚を生む可能性も検討されているが、今回は天候良好・視界良好のケースであり、これらの自然現象が原因とする根拠は薄い。
時系列
- 2018年11月14日深夜漁師(60代男性)が津軽海峡で前方の小型漁船(赤ライン・白船体)を目撃。追いつこうとすると突然消えた。
- 2018年11月14日(消失直後)海上保安部に通報。巡視船が付近を捜索するも、該当船舶を発見できず。
- 2018年11月15日翌日の捜索でも未発見。当日のAIS記録に一致する船舶の登録なし。
- 2018年11月当日の津軽海峡周辺の漁港に問い合わせ。該当する船の入出港記録なし。
- 以降海峡での類似報告との照合。過去10年で計3件の「消える船」報告を確認。
- 現在津軽海峡の蜃気楼・光学条件との相関分析を継続。
目撃者証言
目撃した漁師(60代男性)「前に船がいた。赤いラインの入った白い船で、灯火も出ていた。追いつこうとしたら、見ている間に消えた。霧もなかった、波もそんなになかった。消えた理由がわからない」
海上保安官(40代男性)「通報を受けて捜索したが、見つからなかった。AISにも記録がない。小型漁船はAIS義務がない場合があるが、消えたという状況は普通じゃない。何かあったとも思えないし、説明もできない」
地元の老漁師(70代男性)「津軽海峡で消える船を見た話は昔からある。同じ方向を走る船が急に消える。若い頃に一度見た。海の向こうからくる霊船だという話がある。信じるかどうかは個人の問題だが」
究の考察
晴れた海峡で、前の船が消えた。AISにも記録がない。津軽海峡の霊船は今も航行している。




