事案番号 #1484
奈良・東大寺の夜間徘徊する燈籠
概要
2016年と2020年の2度にわたり、奈良市の東大寺境内で夜間警備員が燈籠が動く現象を目撃した。燈籠は重量数百キログラムの石造りで通常は移動不能であり、翌朝には位置が数十センチ変わっていたことが確認された。監視カメラには周辺の状況が記録されていたが、人物・機材の関与を示す映像はなかった。境内の地盤変動との相関が検討されたが、地震計データには記録されていない。
詳細
東大寺は奈良県奈良市に位置する8世紀創建の世界遺産であり、大仏殿と金剛力士像で広く知られる。参道に並ぶ春日燈籠は高さ1〜1.5メートル、重量300〜500キログラムの石製であり、台座は地中に埋設されている。こうした燈籠が通常の状態で動くことはない。
最初の事案は2016年10月の深夜だった。夜間警備員が大仏殿前の参道を巡回中に、昼間とは異なる位置に燈籠が存在することに気づいた。差異は約40センチメートルで、燈籠は台座から外れた状態ではなく、正立したまま移動していた。監視カメラを確認したところ、カメラが捉えた当該燈籠の映像は暗くて詳細を確認できない部分があったものの、人間や機械が関与した形跡はなかった。地元の技術者が現場を確認し「これほどの重さの石を、痕跡もなく動かすことは人力では不可能」と述べた。
2020年3月の事案では、同じ参道で別の燈籠が約60センチ移動していた。この時は国際的なコロナ禍の影響で夜間の参拝者が制限されており、境内への無断侵入は通常より困難な状況だった。監視カメラは前回よりも解像度が向上していたにもかかわらず、燈籠が移動する瞬間の映像は得られなかった。映像には燈籠の移動前と移動後が記録されているだけで、移動する過程が欠落していた。
地盤の専門家が当該エリアの地盤状況を調査したが、地震・液状化・不同沈下などの要因による燈籠の移動を示す証拠は得られなかった。近隣の地震計データにも当夜の記録はなかった。東大寺の管理側は「神社仏閣での不可解な事象については、神仏の御業として受け止めている」との見解を示した。現在も定期的に燈籠の位置記録を取っている。
時系列
- 2016年10月深夜夜間警備員が大仏殿参道の燈籠が40cm移動しているのを発見。監視カメラに人・機械の関与なし。
- 2016年翌朝地元技術者が現場確認。「人力での移動は不可能」と評価。
- 2020年3月深夜コロナ禍の立ち入り制限中に別の燈籠が60cm移動。移動の瞬間は映像に記録されていない。
- 2020年3月翌日地盤専門家が地震・液状化・沈下など自然要因を調査。いずれも否定。
- 2020年以降東大寺が定期的に全燈籠の位置記録を開始。異常が再現した場合の記録体制を整備。
- 現在位置記録による継続監視中。追加の移動事案は現時点で記録なし。
目撃者証言
夜間警備員(50代男性)「昼間に巡回した時の位置と確実に違った。重い石の燈籠が40センチ動いていた。台座から外れていないし、倒れてもいない。人が動かしたならもっと痕跡が残る。これは説明がつかない」
地元技術者(60代男性)「この燈籠は500キログラム近くある。クレーンや重機なしには動かせない。機材を持ち込んだら夜中でも音がする。静かに、跡もなく動かすことは人間にはできない」
東大寺関係者(年齢非公開)「境内では時々、我々の理解を超えたことが起きる。大仏様がいらっしゃるからといって、すべてを説明しようとは思わない。記録はしているが、判断はしない」
究の考察
500kgの石燈籠が跡もなく動く。カメラは瞬間を捉えない。東大寺は答えを出さない。




