怪異記録局KAII KIROKU BUREAU

事案番号 #1482

別府温泉の地底からの声

分類: 分類不能解明度: 未解明発生地点: 日本 / 大分県記録日時: 2026/09/06 21:49
記録画像

概要

大分県別府市の別府温泉地獄巡りのエリアで、2018年から2022年にかけて、泥湯や噴気孔の近辺から人の声のような音が聞こえるという報告が観光客と温泉施設の従業員から繰り返し寄せられた。音は特定の気象条件下(高湿度・気圧低下時)に集中しており、言語的なパターンを含むとする証言もある。地質調査の結果、当該地点の地下に予想外の空洞構造が確認されており、地熱ガスの共鳴現象との関連が調査されている。

詳細

別府温泉の地獄巡りは、活発な地熱活動による様々な泥湯・熱湯・噴気孔を観光地として整備したエリアである。「血の池地獄」「鬼石坊主地獄」などの名称が示すように、この地の火山的な力は古来から地元の人々に恐れられてきた。

2018年6月、初めての報告が地獄巡りエリアの一角の施設従業員から寄せられた。「泥湯の縁に立っていたら、地面の下から呻くような声が聞こえてきた。最初は機械の振動音かと思ったが、繰り返すうちに人の声の抑揚に似てきた」という内容だった。同年夏に同エリアを訪れた観光客から2件の類似報告が届き、当局はこれを記録した。

2020年に本格的な調査が行われた。音響専門家が3日間にわたって計測を行ったところ、泥湯面から放出されるガスの気泡が特定の条件下で100〜200ヘルツの周波数帯の音を発することが確認された。この周波数帯は人間の低音域の声と重なる。さらに特定の地下空洞形状では音が反響・共鳴して、言語パターンと誤認されやすい抑揚が生じうることが理論的に示された。

しかし調査中に、音響専門家自身が「明確に人の日本語の発話と聞こえる音」を2回記録した。分析したところ、音響的な特徴は確かに言語パターンに近く、温泉ガスの自然発生では説明しきれない組み合わせだった。専門家は「偶然の音響的収束の可能性を完全に排除できるわけではないが、そのような偶然が連続して生じたことは注目に値する」と記録している。

地質調査により、調査地点の地下約10メートルに予想外の空洞(推定体積100立方メートル以上)が発見された。地熱ガスがこの空洞を通る際に特定の共鳴が生じることが仮説として提示されているが、実際にどのような音が発生するかのシミュレーションは現在も進行中である。当局は気象条件との相関記録を継続している。

時系列

  1. 2018年6月地獄巡り施設の従業員が泥湯付近の地面から呻くような声を初めて報告。
  2. 2018年夏観光客から2件の類似報告。いずれも高湿度・曇天時に声を聞いたとする内容。
  3. 2020年音響専門家が3日間の計測を実施。地熱ガスが100〜200Hzの音を発することを確認。人の声と重なる周波数帯。
  4. 2020年調査中専門家自身が「明確に日本語の発話と聞こえる音」を2回記録。言語パターンに近い音響特性を確認。
  5. 2021年地質調査で地下約10mに空洞(推定100㎥以上)を発見。地熱ガスとの共鳴仮説を検討開始。
  6. 現在共鳴シミュレーション進行中。気象条件との相関記録を継続。

目撃者証言

施設従業員(40代女性)「泥湯の縁に立っていると、下から声みたいな音がした。呻いているようでもあったし、何か言っているようでもあった。最初は管の音だと思ったけど、管が話すはずはない。気味が悪くて立ち去った」
観光客(30代男性)「地面に耳を近づけたら、確かに聞こえた。人の声みたいな音が。単語かどうかはわからないけど、意志があるような抑揚だった。同行した家族は聞こえないと言っていた」
音響専門家(50代男性)「計測器に入ったデータは見ての通り不規則なんですが、その2回だけは明らかに言語的な組み立て方に見えた。自然音ではこうはならないはずだと思った。でも確認できていない。難しい事案です」

究の考察

地熱ガスは音を作る。だが言語パターンは作らない。地下の空洞が何かを通している可能性がある。

調査写真

他の記録