怪異記録局KAII KIROKU BUREAU

事案番号 #1468

青木ヶ原樹海の発光体

分類: 心霊解明度: 未解明発生地点: 日本 / 山梨県記録日時: 2026/09/06 21:46
記録画像

概要

2019年8月、山梨県富士河口湖町の青木ヶ原樹海内で、複数の登山者が地表から浮かび上がる青白い光を目撃した。光は樹冠より低い位置を漂い、人の歩行速度ほどで移動した後、消滅した。翌朝に現場付近を調査したガイドは、円形に枯れた直径数メートルの草地と、周囲の地磁気が局所的に乱れている事実を確認した。樹海特有の溶岩地盤による磁気異常とも異なる読み値が、複数地点で記録された。当局は類似報告が2014年以降継続していることを把握している。

詳細

2019年8月23日22時47分、富士山の北西裾野に広がる青木ヶ原樹海を夜間ハイキング中だった3名のパーティーが、進行方向の木立の間から滲み出るような青白い光を確認した。光は地表から約1.5メートルの高さを漂い、一定の間隔を保ちながら前後に揺れていた。懐中電灯との違いは明らかで、点滅せず、影を作らず、照らし返しもなかった。3名は立ち止まり、光が近づかないことを確認してから記録を試みたが、スマートフォンのカメラは焦点を合わせられなかった。

光は約4分間にわたって樹間を漂った後、地面に向かって沈み込むように消えた。消失点に近づいた一人が草地の上に倒れた木の幹を踏んだとき、足元の土が異常なほど温かいと感じた。翌朝、地元のネイチャーガイドが同地点を確認したところ、直径約3メートルの円形エリアで下草が一様に枯れており、根元が外側に向かって放射状に倒れていた。

地磁気測定を行ったところ、枯れた円の中心部で周囲より約12ミリガウス低い値が記録された。青木ヶ原は玄武岩質溶岩が地盤を形成しているため元来磁気異常が多いが、局所的にこれほど値が落ちる地点は過去の測定データには存在しない。担当技官は「溶岩洞の影響ではこの分布は説明できない」と記録している。

樹海では2014年以降、毎年夏季に類似した発光報告が寄せられている。報告数は年間2〜5件で、いずれも8月から9月にかけての深夜帯に集中する。目撃地点は毎年わずかに異なるが、富士北側斜面の溶岩流末端部という共通した地形条件がある。2017年には同一夜に異なるグループが独立して報告を行い、両者の証言が時刻と方角において一致した。

当局が試みた説明のうち、燐光(燐の自然発火)は含有量の調査で否定された。発光キノコ類の集団も候補に挙がったが、採取サンプルに発光能は確認されなかった。球電(ボールライトニング)については、目撃日に近辺での雷雲の記録がなく除外されている。自然現象としての説明はいまだ成立していない。

現時点で当局は、毎年夏の終わりに同地点付近を重点的に観測する方針を継続している。記録は蓄積されているが、原因の特定には至っていない。この事案は未解明のまま記録される。

時系列

  1. 2014年夏樹海内での発光体目撃が最初に当局へ報告される。
  2. 2017年8月某夜異なる2グループが同一夜に独立して発光体を目撃。証言の時刻と方角が一致。
  3. 2019年8月23日 22:47夜間ハイキング中の3名が青白い発光体を約4分間目撃。スマートフォンでの撮影は失敗。
  4. 2019年8月24日 朝現場付近に直径約3mの円形枯死エリアを確認。地磁気が局所的に低下。
  5. 2019年9月地磁気・土壌・植物サンプルを採取し分析。既知の自然現象との一致を確認できず。
  6. 現在毎年夏季の重点観測を継続。類似報告は年間2〜5件のペースで続いている。

目撃者証言

目撃者A(30代男性・登山ガイド)「あれは懐中電灯じゃない。光が空気に溶けているみたいで、輪郭がなかった。近づいたら電池が切れたみたいにスマホが落ちて、電源を入れ直したら何もなかった」
目撃者B(20代女性・同行者)「光が揺れるたびに、すごく静かになった気がした。虫の声が消えて、風も止まった。光が消えた瞬間に全部戻ってきた。それが一番怖かった」
地元ガイド(40代男性)「翌朝見に行ったら草が焼けたわけじゃなく、脱水したみたいに縮んでいた。この樹海を20年案内しているけど、あんな枯れ方は見たことがない。土がまだ温かかった」

究の考察

既知の自然現象はすべて否定された。毎年同じ季節に、同じ地形条件で繰り返す。偶然と呼ぶには周期的すぎる。

調査写真

他の記録